K君との出会い
K君とは、彼が小学5年生の時に出会いました。
K君のお兄ちゃんが先にガビットに通塾されていて、そろそろK君も…ということでお母さまが連れてこられたのです。
その時にお母さまがおっしゃったのは、「とにかく普通にしてください。」でした。
普通というのは、人によって捉え方が違うのでどういう意味なのか尋ねると、学年相当の学習が理解してできるように、とのことでした。
100人いたら100通りの成長があっていい
教科の学習は文科省によって決められたもので、同じ学年ならどうしても一律に評価されてしまいます。
でも、実際には身体の成長にも差があるように、学習の理解の成長も差があります。
ひとり一人個別に見ると、学校内容以上のことをやれる子もいれば、ゆっくりペースの子もいて、みんながみんな必ずできることは増えているのです。
それを証拠に、3年生でも4年生でも5年生になっても算数のテストが50点の子に、3年生のテストをやらせると100点をとります。3年生の時点では50点でも、5年生になったらできるようになっているのです。
そんなの当たり前でしょ!と言われそうですが、そうやって自分の成長にちゃんと気づくことが大事です。
そうじゃないと、いつも人と比べて自分はできない、できるようになっていないと勘違いしてしまうからです。
十人十色、百人百色の個性と成長があって良いのです。
K君はというと…
K君はゆっくりペースのお子さんです。
私が出会った頃はすでに学校で傷つき体験をたくさんしてきていて、様々なことに消極的になっていました。みんなで公園で野球やろう!という時も見ているだけだったり、ゲームも見ているだけだったり。
学校では勉強ができる子、運動ができる子、おもしろくて積極的な子が目立ちます。周りに気配りできて人が嫌がることも進んでやるK君ですが、周りの子たちは見ていません。時々良い先生に当たると、ちゃんと見ていて通知表の生活欄に書いてくれて、それを嬉しそうに見せてくれました。
私は、彼の様子を見て、スラスラできるところから始めて、だんだんとちょっと難しいけどやれるという問題にしていきました。学年を遡っての学習でしたが、根気よくやってきました。何と言っても自信をつけさせたかったのです。
HGMでたくましくなった!
そんなK君もついに中3生になりました。
2年前からは、Hyper Genius Methodトレーニング(以下HGM)を始めて、みんなで学習するマンスリースタディやゲームに参加しているうちに、少しずつ自分の意見を言えるようになりました。
いつも学校で当てられて間違えて、恥ずかしい思いをしてきたのか、正解している自信がないと絶対手を挙げませんでしたが、だんだん答えるようになりました。
さらには、学校の小テストで得点できるようになって、9月の定期テストでは過去最高点を取りました。
出された課題もきちんとやり切れるようになって、先日もらってきた通知表も過去最高でした。
K君が進学先に選んだのは、自主性を重視してくれて学力だけで評価しないS高校です。S高校に行くには、志望動機が明確でやる気があることが重要です。ディスカッションに参加したり、オンライン会議にも積極的に参加してメールを送っているそうです。意見を言いたくなかったK君がこういう話を私にしてくれてるなんて!本当にたくましくなったなぁと嬉しくなります。
勉強ができる子ばかりが評価されるのではなく、子どもの可能性全部を見てくれるS高校はK君にピッタリです。K君は好きなことを突破口にして今以上に大きく成長していくでしょう。
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