2022年の入試は
全体的に見ると、昨年度と比べ、特に数学、理科で平均点が大きく下がりました。

昨年度は、どちらかというと文系科目が難しかったという印象でしたが、今年度は理系科目が難しかったです。
大学入試改革2年目と言われていますが、まだまだ方向性が定まらず、来年度も予想がつきません。

 

道内の受験生たちは

この結果を受けて、地元志向・安全志向が強い北海道の受験生は、国公立大学が第一志望だった方も、かなりの人数が私立大学一本に変更したのではないでしょうか?
道内の私立大学と言っても数えるほどしかありません。
特に医療系を除いた理工学系の学部はほとんどありません。
文系は北海学園大学に志望者が集中すると予想され、私たちが認識しているよりもはるかにレベルの高い戦いになる可能性があります。

 

すべてのことを想定して準備する

今さら言っても遅いのですが、共通テスト利用はもちろん、複数の大学、複数の学科、複数の日程を受験することが大切です。
共通テスト利用でA判定が出ていても、必ず大丈夫とは言いきれません。
浪人する覚悟があるなら良いですが、浪人したからと言って来年度必ず合格するとは言えません。
浪人することで、浪人中の学費がかかる上に、現役合格したお子さんよりも社会に出るのが1年遅れるのです。
ですから、最悪の結果も想定内と受け止められるように共通テスト前から準備しておくようにするのがベストです。

 

本当に入試改革は新高1生から

新高1生(現中3生)から高校の教科書が変わります。
そして、彼らが大学受験をする時から歴史総合(日本史+世界史)公共、情報などの科目が新設されます。
また、総合型・推薦型の入試が5割以上を占めるようになります。
調査書や志望理由書が点数化されるのです。
中学生の時のように内申書を見られるようになるので、入学と同時にコツコツ学習した人が、結局は勝つことになります。
これまでは、高2まで部活を頑張って、高3から受験勉強を頑張ることができたのですが、一発逆転は望めません。

調査書を点数化、加点、(参考程度を含む)している道内大学は、
北見工業大学…【B選考】調査書(点数化)/志望理由書
        共テの得点に加点し総合的に判断
小樽商科大学…【商(後期)】調査書(点数化)/本人記載資料
        合否が並んだ場合50点満点で評価し総合的に判断

また、文科省が「入試改革に積極的に取り組む大学」に運営費交付金を増額すると発表しているので、
・英語外部検定(英検、GTECなど)を利用
・2次試験に記述式問題を出す
大学が増えていくと予想されます。
現状でも、B1(英検2級レベル)の英語民間試験を活用している大学が、
総合型・推薦型入試で37.3%
一般入試で41.8%もあります。

 

全国公立高校の入試問題から見る大学入試改革

2021年4月から中学校の教科書が改訂になりました。
全教科の言えるのはSDGs(環境)に関連する題材が先行して3月の高校入試問題にも散見されました。
さらに全教科知識が必要になっています。
教科の垣根を越えて教科横断型問題が多く出題されています。
なので、読解力・要約力が必要になります。
これまで以上に、すべての科目に派生する国語の大切さが根幹になり、それが学習進度にも影響していくでしょう。

まとめると、
①調査書が点数化されるから、普段からコツコツやる
②共通テストは難化する。読解力・要約力が必須。
③新課程入試は科目横断型、文系・理系関係ない。
そのために、
まずは、数学と英語をおさえる。積極的に先取り学習をする。
特に英単語は3500語から5000語へ
日常を問われる問題が多くなるので、日ごろから関心を持っておく。
実体験から学ぶ。

少しでも参考になれば幸いです。

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