教え子からのLINE
今朝、起きたらこの春卒業して高専に進学した子からLINEが来ていました。
送られてきた時間を見たら午前04:01.
「今日の午前10時からロボコン北海道予選大会があるから、見ていただけると幸いです!」書かれていました。
ものすごく嬉しくて早く10時にならないかなぁとそわそわしながら待ちました。
彼は、とにかく好奇心旺盛な子で、何でも知りたがり、ちょっとでも気になることがあると、いつもいつも調べていました。
その中でも物理や化学に関することが好きでした。
だから高専に進学し、大好きなことをやれているだろうなぁと思っていました。
短いストーリーの中にたくさんのロボット
コロナ禍真っ最中なので、Youtubeのライブ配信で予選大会が行われました。
参加チームの紹介の後、トップで登場したのが彼のいるチームでした。
エゾモモンガの雄がスルスルっと木に登って洞(うろ)から顔を出し、離れたところにいる雌モモンガのところへダイナミックに飛んでいくというストーリー。
短いストーリーなのですが、カメラが様々なところに設置され、裏側で動いているロボットも見られるように工夫されています。
うろから飛び出して、離れたところにうまく着地させる調整は、想像しただけでもかなり難しかっただろうと思います。
モモンガを飛び出させる勢いや距離を何度も何度も調整して、なおかつモモンガのお腹が着地面に向いていなくてはなりません。
木から木へ飛び移るように着地を成功させるにはある程度摩擦も必要ですが、着地後も雌モモンガの方に向かって移動させるので、摩擦が強すぎると動かすことができません。
どうしたら本物のエゾモモンガが木から木へ飛び移るように移動させられるか、いろいろ考えたはずです。
残念ながら木への着地に失敗。モモンガは地面に落ちてしまいました。
うまくいかない方法を知る経験
大会が終わって、午後から再びLINEが来ました。
「パフォーマンスがうまくできなくて申し訳ないです。」と。
昨晩は先輩と2人で夜中の12時までマシンの調整をして確認をしていたそうです。
私にLINEをくれたのが朝の4時だからほとんど寝ていなかったのかもしれません。
司会者もリハーサルではうまくいっていたのに悔しいですね。と言っていたので、成功することを確認の上、私にも知らせてくれたのでしょう。
彼のことを思うときっとすごく悔しかっただろうなと思います。
4人チームでやっていたので、残って調整しなかったチームメイトが我がこととして参加していないのが敗因の1つだったようです。
大きなものを動かしていくには一人ではできないので、チームでうまくやることも大事です。
うまくいかない方法を1つ学んだのです。
これから彼はもっと良いものを仲間と作っていくだろうなと思いました。
次回も絶対に知らせてほしいなぁ。
日曜日の素敵なできごとでした。
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