「勉強しない」は誰の問題か?

テスト直前。だけど、一向に勉強を始めようとしないお子さんに業を煮やして「勉強しなさい!<`ヘ´>」と怒った経験はありませんか?

「あるよー」という方は、なぜイラっときたのか、ちょっと考えてみましょう。
勉強するのはお子さんであり、お母さんやお父さんではありません。
自分じゃない人の行動を思い通りにすることは、そう簡単ではありません。
勉強をするということは、そもそもその子自身の問題であり、お母さんお父さんの問題ではありません。
そのことに、親も子も気がついていないのです。

400点を取ったご褒美は…

今の子どもたちは、小さな頃からたくさんの誘惑があります。
子育てする親自身が、小さな子どもの前でもスマホに夢中になっている姿をよく見かけます。
それを見ている子どもたちが「スマホを買ってほしい」と言うことぐらい容易に予想がつきます。
テストを頑張ったご褒美で人気なのはスマホです。
「テストで400点以上取ったらスマホを買ってもらえるから頑張る!」と言う子の目的は、自分自身に学力をつけることではなく、スマホを手に入れることで、約束した親の目的は期間限定でも子どもに勉強をさせること。
目的は違うのですが、一時同じ方向に向かっているように見えます。
一度スマホを手にした子どもは、当然夢中になりますから、学習に向かわせるのは益々難しくなります。

すべては自分が決めたこと

スマホを買い与え維持費を払い続けるのは親です。勉強しなくなったとしても、買ってあげると決めたのは親の方です。
また、勉強しないことによる代償を受けるのは、子ども自身です。
いつ、どの段階で気がつくのかは人それぞれですが、そこまでの自分を作ったのは自分自身で、これからの自分がどうするかを決めるのも自分自身です。
思い通りになっていないなら、気づいた時から未来の理想の自分を思い描き変わると決めて行動していくしかありません。
自分の行動を決めているのは自分なのだから。

自分の中で対立している2つの気持ち

テストで良い点数を取りたい、でも勉強は楽しくないし、したくない。
どっちも自分の本心です。
こんな時は、自分自身に質問して捉え方を変えながら、もっと先にあるワクワクする未来を思い浮かべてみると良いでしょう。
テストで良い点を取るってどういうこと? …新しい知識を得る。自分に自信がつく。頑張り力がつく。
勉強は楽しくないの? …これってこんなことに利用されているのか。だから、そうなるのか。わかると面白いなぁ。
対立していた2つの気持ちが良い方向に一致すると、自分から学習が始まります。
そういう時は自分のことだけじゃなく、身近にいる大切な人のことも視野に入っているかもしれません。
自分だけのためよりも、誰かのためになることを考えると頑張れるものです。

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