間違いの原因
今日、中3生が解いた理科の問題の間違い直しを一緒にしていました。
大問1はだいたいが基礎問題で、知ってて当然問題なのです。
それなのに、そこで失点していたので、いったい何が原因なのか?
突きとめる必要がありました。
これまでもありましたが、
理科の植物の分類などは、生活体験や遊び体験がないことで、
実物を見たことがない。
↓
だから、教科書でしか知らない。
↓
すべてが暗記の勉強。
↓
暗記することが多すぎて、復習スパンがあくと忘れる。
これが原因でした。
シダ類とコケ類がわからない
冬なので実物を見せることはできないので、教科書でシダとコケを見せました。
でも、教科書ではダメでした。
詳細が見やすいように、同じ大きさで書かれているのです。
実物はコケの方がずっと小さくて少し湿ったところに生えているということもわからないのです。
当然、シダの葉の裏側も見たことがないわけです。
「わらびやゼンマイを食べたことないの?」と訊いても、それがシダ類だということさえ知らない子がほとんどでした。
私が子どもの頃は、親戚のおじさんが山へ山菜採りに行って、いただいて、それらが食卓に上がっていたので、生活の中で知っているものだったのです。
外で遊ぼう!お手伝いしよう!
北海道は冬は雪が多くて地面を見ることができませんが、それでもスキーや除雪などの日常の生活から、知ることがたくさんあります。
それもあまり整っていないぐらいがちょうど良いのです。
何から何まで整いすぎていると、自分で工夫して準備することがなくなってしまうので、楽しい気づきを得る機会を失ってしまいます。
面倒なことをもっと効率よく簡単にする方法はないかな?
もっとおもしろくするにはどうしたらいいかな?
と考えることが、いずれ机上で学習した時に、暗記じゃなくて楽しく体験したこととして思い出されるわけです。
理科のために遊ぶわけではないですよ。
誰かが作ってくれた整ったものがなくても、自分で工夫する楽しみを知っていれば、それが役に立つ日が必ずきます。
試験のために学習したことは、実生活では生きてきません。
試験にパスするために学習をする時間より、自分が豊かに生きていくための時間の方がずっと長いのですから。
遊びましょ!
それから学びましょ!
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