ポジティブだけでは…

コーチングや自己啓発講座で良く話される、ネガティブ思考とポジティブ思考ですが、とかくポジティブ思考が良いという話になります。
アファメーションといって自己実現のための言葉を言って肯定的な自己暗示をかけたり、自分はうまくいっているという思い込みを作ることを推奨する講座もあるようです。
でも、人がたくさんいる講座のようなところでみんなでアファメーションをやると自分のためではなく見せるためにものになっていたり、口先だけでイメージが伴わず一人になった時に急に冷めたりします。
ポジティブ思考だけではただの”威勢のいいことを言っているやつ”になりかねません。

ネガティブだけでは…

いろいろじっくり考えてみるのは良いのですが、目標を見据えることなく自分の足元だけを見て慎重になっていたら、いつまで経っても前に進みません。悪いことばかりを想定して行動しなくなると何も変わっていきません。どうせうまくいかないし…とやらない言い訳をして諦めて、できることばかりをして成長しないことになります。

ネガティブな感情が自分を動かす

年末年始、高3生はいつも通りに朝9時から夜8時頃まで勉強しに来ていました。他の学年の生徒がいないので、実践模試を本番形式で解いて確認したり、大問ごとに時間を計って解いて小さな穴をふさいだり。基礎事項の音読も人が少ないので思い通りにできます。
休みなしですが”つらい”とか”しんどい”とかそういう表情は全くなくて、おしゃべりも時々楽しんで、そういう時は和やかな笑顔で話しています。
私「いつも笑顔だね」
S「はい、笑ってますけど心は結構焦ってます」
A「そう!そう!今解いた問題、ヤバかったです」
私「そのヤバいって感情が自分を突き動かさない?」
S「そうです。俺ヤバいなぁ~って感じがないとやらないです」
A「わかる!ヤバいって思ったら今すぐやるよね」
ネガティブな感情が行動に直結しているのです。

大学での生活を考えている

だけど、心配ばかりしている訳じゃありません。
いろいろ話しているともう合格してその後はどうしたいという話をたくさんします。
受験勉強を通してできるようになった英語の力をもっと伸ばして次につなげるとか、交換留学生に選ばれるようにどうするとか。
オープンキャンパスで見た展示会に自分も出展するんだとか。
ちゃんと積極的に目標も見続けて頭の中でイメージしているのです。

ネガティブ思考とポジティブ思考は、車の両輪のようなもの。
どっちかだけでは動きません。両方があって自分を目的地まで連れていくことができるのです。

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